医療による生命の延伸と健康寿命の差

日本は世界一の長寿大国であり、今まで不治の病とされた癌でも治療が可能となったことで、平均寿命が確実に延伸しています。
癌患者が日本人全体で2人に1人と言われるのも、長寿社会となったことが要因であり、癌の発生メカニズムが免疫力低下との関係がある以上、高齢化に伴う癌発生の確立が高くなることは言うまでもありません。
確かに、近年では癌患者の若年化が見られますが、これにも原因があり、1つは食生活の変化や生活習慣の変化があり、もう1つは医療技術の発展により、早期発見が可能となったことなどもあるでしょう。
今までは、原因不明としてわからなかったような微小な癌細胞も発見可能となり、それに伴う治療の副作用により免疫力低下で死亡するケースも多くなりました。
しかし、病気はなりたくてなる人はいません。
また、医師も救える命であれば懸命に処置するという使命もあるでしょう。
しかし、最先端の医療を持ってしても救えない命もあり、それがその人の寿命となります。
例えば、昨日まで健康体であった人が、交通事故に遭遇し、重い後遺症が出る重症であった場合、最先端の医療で一命は取りとめても、植物状態であったり、胃瘻により食事摂取をしなければならなくなるケースもあります。
しかしながら、その状態で10年、20年と行き続けることもあり、寿命が必ずしも健康であるとは限らないこともあるでしょう。
寿命の延伸は医療技術発展で実現しており、現代の医学をもってしても健康寿命を上げることは非常に難しいです。
100歳を超える寿命を獲得した人では、息子や配偶者孫などの寿命が先に来るという不幸なこともあり、健康で寿命が延伸するということは医学では解決しないのです。